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LAN配線工事を標準化して品質クレームゼロに|S通信電設株式会社様

LAN配線工事を標準化して品質クレームゼロに|S通信電設株式会社様

導入前の課題

S通信電設株式会社様(従業員15名・福岡市)は、オフィスや学校のLAN配線工事を主力とする会社です。施工品質に関して以下の課題を抱えていました。

  • 作業者によって配線の仕上がりに品質のバラつきがある
  • コネクタの接続不良による通信トラブルが年に数件発生していた
  • 顧客からの品質クレームが年間5〜6件あり、無償での手直し工事が発生
  • 施工手順が口頭伝承で、新人教育に時間がかかる
  • 品質基準が曖昧で、検査の合否判定が担当者によって異なる

「LAN配線は見た目に差が出やすい工事です。ケーブルの束ね方一つで、お客様の印象が大きく変わります。でも、社員ごとにやり方が違い、品質を揃えることが難しい状態でした。」

-- S通信電設株式会社 工事部長 田村様

改善の取り組み

LAN配線工事の施工要領書を整備し、全工程の標準化を図りました。

取り組みの全体像

フェーズ実施内容期間
調査各作業者の施工方法のヒアリング・撮影2週間
標準化施工要領書の作成(写真付き)1ヶ月
教育全社員への研修会、実技訓練2週間
運用自主検査チェックリストの導入1ヶ月

活用のポイント

写真付き施工要領書の作成

各工程を写真とイラストで可視化した施工要領書を作成しました。

工程標準化した内容
ケーブル敷設引張張力の上限、曲げ半径の基準
ケーブル支持結束バンドの間隔、束ね方の統一
コネクタ接続結線順序の統一、圧着工具の指定
ラベリングラベルの貼り位置・表記ルール
試験フルーク試験器による全数チェック

自主検査チェックリスト

施工完了後に作業者自身がチェックする検査リストを導入しました。

検査項目合格基準
ケーブルの曲げ半径ケーブル外径の4倍以上
結束バンドの間隔30cm以下
ケーブルのたるみ均一で美観を損なわない
コネクタの接続フルーク試験でPASS
ラベルの貼付両端に貼付、記載内容が正確

不良パターンの教育

過去の品質クレームを分析し、よくある不良パターンを「良い例」「悪い例」の比較写真で教育資料にまとめました。

導入後の成果

指標改善前改善後改善率
品質クレーム件数(年間)5〜6件0件100%改善
通信トラブルの手直し年3〜4件0件100%改善
新人の独り立ち期間6ヶ月3ヶ月50%短縮
施工時間のバラつき大きい小さい均一化

ご担当者様の声

「施工要領書があることで、"S通信電設の品質"が全社員で共有できるようになりました。品質クレームがゼロになっただけでなく、お客様から"仕上がりがきれい"とお褒めの言葉をいただくことも増えました。」

— S通信電設株式会社 工事部長 田村様

「入社して半年で独り立ちできたのは、写真付きの施工要領書のおかげです。"良い例・悪い例"の比較写真が特に分かりやすく、自分の作業を見直すときの基準になっています。」

— S通信電設株式会社 工事部 入社1年目 松本様

まとめ

LAN配線工事の品質は、施工要領書の整備と自主検査の徹底で大幅に改善できます。標準化は手間のかかる作業ですが、一度整備すれば教育時間の短縮、手直しコストの削減、顧客満足度の向上と多方面で効果を発揮します。

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