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次世代リーダー育成プログラムで現場代理人を3名輩出|R電設株式会社様
導入前の課題
R電設株式会社様(従業員25名・横浜市)は、公共施設やオフィスビルの電気設備工事を手がける会社です。人材育成に関して以下の課題を抱えていました。
- 現場代理人を務められるのがベテラン3名だけで、受注量に限界がある
- 若手社員に現場管理を任せたいが、体系的な育成の仕組みがない
- 資格取得の支援が不十分で、施工管理技士の取得率が低い
- 先輩の背中を見て覚える方式で、育成に時間がかかりすぎる
- 若手社員のモチベーション維持が難しく、入社3年以内の離職率が高い
「ベテラン社員があと5年で定年を迎えます。それまでに次世代の現場代理人を育てなければ、会社の将来が危ういという危機感がありました。」
-- R電設株式会社 代表取締役 林様
改善の取り組み
2年間の段階的育成プログラムを設計し、若手社員の計画的な育成に取り組みました。
育成プログラムの全体像
| ステージ | 期間 | 目標 | 主な取り組み |
|---|---|---|---|
| 基礎力養成 | 1〜6ヶ月 | 現場作業の基本習得 | OJT+基礎研修 |
| 応用力強化 | 7〜12ヶ月 | 小規模現場の管理補助 | サブ担当として現場経験 |
| 実践力養成 | 13〜18ヶ月 | 小規模現場の単独管理 | メンター制度で支援 |
| 資格取得 | 19〜24ヶ月 | 施工管理技士の取得 | 受験対策講座+模擬試験 |
活用のポイント
段階的OJTの設計
従来の「見て覚える」方式から、段階的に責任範囲を広げるOJTに変更しました。
| 段階 | 担当業務 | ベテランの関与 |
|---|---|---|
| レベル1 | 工事写真の撮影、材料管理 | 常時指導 |
| レベル2 | 協力会社への指示、安全管理 | 毎日確認 |
| レベル3 | 工程管理、品質管理 | 週次確認 |
| レベル4 | 原価管理、発注者対応 | 月次確認 |
| レベル5 | 現場代理人として独立 | 必要時のみ |
資格取得支援制度
資格取得を促進するための支援制度を整備しました。
- 受験費用の全額会社負担
- 外部講習会への参加費の補助
- 勉強時間の確保(月8時間を業務時間内に設定)
- 合格時の報奨金制度(1級施工管理技士:30万円)
- 社内勉強会の月1回開催
メンター制度
各若手社員にベテランのメンターを1名ずつ配置し、技術面だけでなく精神面のサポートも行いました。月1回の面談で悩みや課題を共有し、適切なフォローを実施しています。
導入後の成果
| 指標 | 改善前 | 改善後 | 改善率 |
|---|---|---|---|
| 現場代理人の人数 | 3名 | 6名 | 2倍 |
| 施工管理技士の合格者 | 0名/年 | 3名/2年 | 大幅増 |
| 同時施工可能現場数 | 3現場 | 5現場 | 67%増 |
| 入社3年以内の離職率 | 40% | 10% | 75%改善 |
ご担当者様の声
「若手社員が"自分の成長が実感できる"と言ってくれるようになりました。プログラムのおかげで、育成が偶然ではなく計画的に行えるようになり、経営の見通しも立てやすくなりました。」
— R電設株式会社 代表取締役 林様
「レベル別のOJTのおかげで、"次に何を身につければいいか"が明確になりました。メンターの先輩にも気軽に相談できる環境があるので、安心してステップアップに取り組めています。」
— R電設株式会社 工事部 入社3年目 岡田様
まとめ
次世代リーダーの育成は、中小電気工事会社の持続的な成長に不可欠です。段階的なOJTと資格取得支援を組み合わせた体系的な育成プログラムにより、計画的に人材を育てることができます。
