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1級電気工事施工管理技士の合格率と効率的な勉強法

1級電気工事施工管理技士の合格率と効率的な勉強法

1級電気工事施工管理技士とは

1級電気工事施工管理技士は、電気工事の施工管理における最上位の国家資格です。この資格を取得することで、特定建設業の営業所における専任技術者、元請工事の監理技術者として配置されることが可能になります。

公共工事の経営事項審査では技術者として5点が加算され、企業の技術力評価に大きく貢献する資格です。

受験資格

2024年度の制度改正により受験資格が大幅に緩和されました。

検定受験資格
第一次検定19歳以上であれば誰でも受験可能(2024年度以降)
第二次検定第一次検定合格後、所定の実務経験が必要

第二次検定の実務経験要件

学歴必要な実務経験年数
大学(指定学科)卒業3年以上
大学(指定学科以外)卒業4年6ヶ月以上
短大・高専(指定学科)卒業5年以上
高校(指定学科)卒業10年以上
その他15年以上
2級合格後5年以上(条件による短縮あり)

合格率の推移

第一次検定(学科試験)

年度受験者数合格者数合格率
2021年15,0017,99353.3%
2022年16,8836,45838.2%
2023年16,2657,56846.5%
2024年18,16410,62358.5%
2025年20,10210,85754.0%

第二次検定(実地試験)

年度受験者数合格者数合格率
2021年6,9894,65566.6%
2022年6,7494,03759.8%
2023年7,0883,75753.0%
2024年7,4564,79264.3%
2025年8,2155,18763.1%

第一次検定は50%前後、第二次検定は60%前後の合格率で推移しています。しっかりと対策すれば十分に合格可能な試験です。

試験の出題内容

第一次検定の出題構成

出題分野出題数形式
電気工学等15問四肢択一(選択)
電気設備32問四肢択一(選択)
関連分野8問四肢択一(選択)
施工管理法15問四肢択一(必須)
法規12問四肢択一(選択)
施工管理法(応用)4問五肢択二(必須)

合格基準は全体で60%以上かつ施工管理法(応用)で60%以上の得点が必要です。

第二次検定の出題構成

出題内容形式配点の目安
施工経験記述記述式大(最重要)
施工管理(工程・品質・安全)記述式
電気設備の技術的内容記述・穴埋め
法規穴埋め
ネットワーク工程表計算・記述

効率的な勉強法

第一次検定の対策

学習方法ポイント
過去問の繰り返し過去7〜10年分の問題を最低3周。出題パターンを体に覚えさせる
得意分野の確保選択問題は得意分野で確実に得点。苦手分野は最低限に
施工管理法を最優先必須問題のため、ここで落とすと合格できない
テキストは1冊に絞る複数のテキストに手を出さず、1冊を完全に理解する

学習スケジュールの目安

期間学習内容週の学習時間
4〜3ヶ月前テキストの通読、全範囲の概要把握5〜7時間
3〜2ヶ月前過去問演習(分野別)7〜10時間
2〜1ヶ月前過去問演習(年度別)、弱点分野の補強10〜15時間
直前1ヶ月模擬試験、間違えた問題の復習10〜15時間

合計で150〜200時間程度の学習時間が目安です。仕事をしながらの受験が前提となるため、通勤時間やスキマ時間の活用が重要です。

第二次検定の対策

第二次検定で最も重要なのは施工経験記述です。

対策具体的な方法
経験記述の下書き作成自分の施工経験を3パターン程度用意する
添削を受ける講習会や通信講座で専門家の添削を受ける
技術的な用語を正確に曖昧な表現を避け、数値や具体的な工法名を記載
時間配分の練習本番と同じ時間制限で解答を書く練習

施工経験記述のポイント

項目書くべき内容
工事概要工事名、工事場所、工期、契約金額、工事概要を簡潔に
技術的な課題現場固有の技術的課題を具体的に記述
検討内容課題に対してどのような技術的検討を行ったか
対応処置実際に実施した対策とその結果

施工経験記述では、施工計画書の内容や、品質管理計画で取り組んだ内容を具体的に記述すると説得力が増します。

合格後のメリット

メリット内容
監理技術者になれる元請4,500万円以上の工事に配置可能
経審の技術力評価技術者1人あたり5点加算
転職・昇給資格手当の支給(月1〜3万円が相場)
独立の基盤特定建設業の許可取得に必要

まとめ

1級電気工事施工管理技士は、電気工事業界でのキャリアアップに直結する重要な資格です。合格率は決して低くなく、計画的な学習で十分に合格可能です。

まだ2級を取得していない方は、まず2級電気工事施工管理技士から挑戦するのもおすすめです。また、施工管理技士と監理技術者の違いを理解しておくと、資格取得の意義がより明確になります。

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