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経審P点を1年で100点アップさせた取り組み|N電気設備株式会社様

経審P点を1年で100点アップさせた取り組み|N電気設備株式会社様

導入前の課題

N電気設備株式会社様(従業員16名・宮城県)は、自治体の電気設備工事を主力とする会社です。経営事項審査(経審)に関して以下の課題を抱えていました。

  • 経審のP点(総合評定値)が620点前後で伸び悩み、上位ランクの入札に参加できない
  • 点数を上げる方法が分からず、毎年同じような点数で推移していた
  • 1級電気工事施工管理技士の保有者が社長1名のみで、技術力評価(Z点)が低い
  • 建設キャリアアップシステム(CCUS)に未登録で、社会性等の加点(W点)を取りこぼしていた
  • 財務状況も「可もなく不可もなく」で、経営状況分析(Y点)に改善の余地があった

「入札で上のランクに行きたいのに、P点が足りないということが何度もありました。でも、経審の点数をどうやって上げたらいいか分からず、税理士に聞いても具体的なアドバイスはもらえませんでした。」

— N電気設備株式会社 代表取締役 中村様

導入/改善の経緯

経審に詳しい行政書士に相談し、1年間の改善計画を策定・実行しました。

改善計画の全体像

評価区分改善前の状況改善施策目標
完成工事高(X1)1.2億円受注量は維持現状維持
技術力(Z)技士1名のみ資格取得の推進+40点
社会性等(W)CCUS未登録CCUS導入+各種加点の取得+30点
経営状況(Y)改善の余地あり財務指標の改善+30点

実施スケジュール

時期実施内容
1〜3ヶ月目経審の現状分析。行政書士と改善計画を策定
3〜6ヶ月目CCUS登録(全技術者)、資格取得の学習開始、財務改善に着手
6〜9ヶ月目資格試験の受験、CPD取得、防災協定の締結準備
9〜12ヶ月目決算期に合わせた財務指標の最終調整、経審の申請

活用のポイント

技術力(Z点)の改善

施策内容効果
1級施工管理技士の取得推進30代の現場監督2名が受験。1名が合格Z点+25点
監理技術者の配置新たに1名が監理技術者証を取得入札参加資格の拡大
CPDの取得全技術者がCPD単位を取得Z点+5点

社会性等(W点)の改善

施策内容効果
CCUS導入全技術者・技能者をCCUSに登録W点+15点
建退共の加入確認未加入の職人がいないか確認・是正W点の減点回避
防災協定の締結地元自治体と電気設備の災害協定を締結W点+20点
法定外労災の加入法定外労災上乗せ保険に加入W点+5点

経営状況(Y点)の改善

施策内容効果
売掛金の回収促進未収金の回収を徹底し、自己資本比率を改善Y点+10点
不要資産の整理使用していない車両・機材を売却Y点+5点
借入金の圧縮短期借入金を一部返済Y点+10点

導入後の成果

項目改善前改善後
P点(総合評定値)620点725点
技術力(Z点)380点410点
社会性等(W点)720点760点
経営状況(Y点)680点705点
入札参加可能ランクCランクのみB・Cランク
1級施工管理技士1名2名
CCUS登録0名全技術者(8名)

ご担当者様の声

「P点が100点上がったことで、今まで参加できなかった2,000万円以上の工事に入札できるようになりました。実際に1件受注でき、その1件だけで行政書士への相談費用は十分に回収できました。」

— N電気設備株式会社 代表取締役 中村様

「経審の仕組みを正しく理解すれば、今の会社の規模でも点数を上げる方法はたくさんあることが分かりました。特にCCUSの登録は、やるだけで加点されるのでやらない理由がありません。」

— N電気設備株式会社 総務部 鈴木様

まとめ

経審に詳しい行政書士の助言のもと、技術力・社会性・財務の3方面から改善に取り組み、1年でP点を100点アップ。入札参加可能ランクが上がったことで、受注の幅が大きく広がりました。経審の点数アップは、特別な投資をしなくても「知っているかどうか」で差がつく領域です。

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