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BEMS(ビルエネルギー管理システム)の基礎と導入
BEMSとは何か
BEMS(Building Energy Management System)は、ビルのエネルギー使用状況を一元的に計測・監視・制御するシステムです。空調、照明、受変電設備などのエネルギー消費を可視化し、最適制御によりビル全体の省エネルギーを実現します。
省エネ法(エネルギーの使用の合理化等に関する法律)の改正により、大規模ビルではエネルギー管理の強化が求められており、BEMSの導入が加速しています。
BEMSのシステム構成
BEMSの基本構成は以下のとおりです。
| 構成要素 | 役割 | 主な機器 |
|---|---|---|
| センサー層 | 環境データの計測 | 温湿度センサー・電力計 |
| ネットワーク層 | データの伝送 | BACnet・Modbus・LAN |
| 管理サーバー | データ蓄積・分析 | BEMSサーバー・クラウド |
| 制御層 | 設備の最適制御 | DDC・PLC |
| 表示層 | 運用管理・レポート | PC画面・タブレット |
電気設備工事との関わりでは、電力計測用のCT・VTの設置、センサー類の配線工事、ネットワーク配線の敷設が主な施工内容となります。
導入効果と省エネ実績
BEMSの導入による省エネ効果は、一般的なオフィスビルで10から20パーセントのエネルギー削減が期待できます。
空調の最適制御では、外気温度や在室人数に応じて空調機の運転を自動調整し、過剰な冷暖房を防止します。照明の昼光利用制御では、窓際の照明を自動調光して自然光を最大限活用します。
デマンドコントロールとの連携により、電力ピークを抑制して契約電力の削減も可能です。電力料金の削減額は規模にもよりますが、年間で数百万円に達するケースもあります。
導入コストの回収期間は3年から7年程度が一般的であり、補助金の活用により初期投資を軽減できます。
まとめ
BEMSは建物の省エネ管理に不可欠なシステムです。電力監視システムの導入やLED照度計算の基礎、業務効率化の方法もあわせて参照してください。
