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2級電気工事施工管理技士の合格戦略|実地試験のコツ

2級電気工事施工管理技士の合格戦略|実地試験のコツ

2級電気工事施工管理技士とは

2級電気工事施工管理技士は、一般建設業の営業所における専任技術者や、工事現場における主任技術者として配置できる国家資格です。1級の受験に向けたステップとしても位置づけられており、電気工事業界でのキャリア形成に欠かせない資格のひとつです。

経営事項審査では技術者として2点が加算されます。

受験資格

検定受験資格
第一次検定17歳以上であれば誰でも受験可能(2024年度以降)
第二次検定第一次検定合格後、所定の実務経験が必要

第二次検定の実務経験要件

学歴必要な実務経験年数
大学(指定学科)卒業1年以上
大学(指定学科以外)卒業1年6ヶ月以上
短大・高専(指定学科)卒業2年以上
高校(指定学科)卒業3年以上
その他8年以上

1級と比べて実務経験の要件が短いため、若手技術者でも比較的早い段階で受験可能です。

合格率の推移

第一次検定

年度受験者数合格者数合格率
2021年(前期)3,4542,31066.9%
2022年(前期)3,8802,46063.4%
2023年(前期)3,7862,34461.9%
2024年(前期)4,2672,80465.7%
2025年(前期)4,6102,99765.0%

第二次検定

年度受験者数合格者数合格率
2021年3,8922,47463.5%
2022年3,5722,11859.3%
2023年3,8152,38662.5%
2024年4,0502,59264.0%
2025年4,3202,76564.0%

1級と比較すると合格率は高めで、特に第一次検定は65%前後と合格しやすい試験です。

試験の出題内容

第一次検定

出題分野出題数解答数形式
電気工学等12問8問四肢択一(選択)
電気設備17問9問四肢択一(選択)
関連分野6問3問四肢択一(選択)
施工管理法10問10問四肢択一(必須)
法規8問6問四肢択一(選択)
施工管理法(応用)4問4問四肢択一(必須)

合格基準は全体で60%以上かつ施工管理法(応用)で一定の得点が必要です。

第二次検定

出題内容形式
施工経験記述記述式
施工管理(用語の説明等)記述式
ネットワーク工程表計算・記述
法規(穴埋め)穴埋め式
電気設備の技術的内容記述・穴埋め

効率的な勉強法

第一次検定の対策

学習ステップ内容期間
1. テキストの通読全範囲を一通り読み、試験の全体像を把握2〜3週間
2. 過去問(分野別)各分野の過去問を解き、出題パターンを把握3〜4週間
3. 過去問(年度別)本番形式で時間を計って解く2〜3週間
4. 弱点補強間違えた問題を中心に復習1〜2週間

合計学習時間の目安: 80〜120時間

第二次検定の対策

第二次検定は記述式のため、暗記だけでなく書く練習が不可欠です。

施工経験記述のコツ

ポイント具体的な対策
テーマの準備「安全管理」「品質管理」「工程管理」の3テーマで経験を用意
具体的な数値「電圧降下を3%以内に抑えた」など数値を入れる
工法・材料名「CVTケーブル38mm²を使用」など具体的な名称を記載
因果関係課題→検討→対策→結果の流れを明確にする
文字数所定の解答欄の80%以上を埋める

施工経験記述の記述例(品質管理)

項目記述内容の方向性
工事概要「R○年度 ○○ビル新築電気設備工事、RC造5階建、工期8ヶ月、請負金額○千万円」
技術的な課題「高圧ケーブルの端末処理において、絶縁不良による地絡事故を防止すること」
検討内容「施工環境(湿度・粉塵)の管理方法と、端末処理材のメーカー推奨手順の確認」
対応処置「端末処理作業を専用のクリーンブースで実施し、施工手順のチェックリストを作成して二重確認を実施した」

ネットワーク工程表の対策

学習項目ポイント
クリティカルパスの求め方最遅結合点時刻と最早結合点時刻の計算を確実に
フロートの計算トータルフロートとフリーフロートの違いを理解
工程の短縮クリティカルパス上の作業を短縮する問題への対応

ネットワーク工程表は工程表の作り方の知識が直接活かせます。

おすすめの教材

教材の種類選び方
テキスト図表が多く、要点がまとまったもの。1冊に絞る
過去問題集最低5年分、できれば10年分を収録したもの
アプリスキマ時間での復習に。正答率の管理ができるもの
講習会施工経験記述の添削が受けられるもの

合格後のキャリアパス

ステップ内容
2級取得主任技術者として現場配置が可能
実務経験の蓄積1級の受験資格を満たすための経験を積む
1級取得監理技術者として大規模工事に対応可能
独立・昇進特定建設業の許可取得、管理職への昇進

2級取得後のキャリアについては、1級電気工事施工管理技士の勉強法電気工事士の独立開業も参考にしてください。

まとめ

2級電気工事施工管理技士は、合格率60%以上の取得しやすい国家資格です。第一次検定は過去問の繰り返しが最も効率的で、第二次検定は施工経験記述の事前準備が合否を分けます。

若手技術者にとっては最初の大きなステップになる資格ですので、計画的に学習を進めましょう。電気工事士の資格と合わせて取得することで、キャリアの幅が大きく広がります。

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