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漏電調査の方法と原因特定の手順
漏電が発生する主な原因
漏電とは、電気回路から本来流れるべきでない経路を通じて電流が漏れ出す現象です。感電事故や漏電火災の原因となるため、早期の発見と対処が不可欠です。
漏電の主な原因は以下のとおりです。
| 原因 | 詳細 | 頻度 |
|---|---|---|
| ケーブルの経年劣化 | 絶縁被覆の硬化・ひび割れ | 非常に多い |
| 水濡れ・結露 | 機器や配線への水分浸入 | 多い |
| 機器の故障 | 内部絶縁の劣化 | やや多い |
| 施工不良 | 被覆損傷・端末処理不備 | 時々 |
| 害獣被害 | ネズミによるケーブル噛み | 時々 |
漏電調査の手順
漏電調査は安全を確保したうえで系統的に実施します。
まず分電盤の主幹ブレーカーをOFFにし、各分岐ブレーカーもすべてOFFにした状態で主幹回路の絶縁抵抗を測定します。500Vメガーを使用し、各相と接地間の絶縁抵抗値を記録します。低圧回路では0.1Mオーム以上が基準値ですが、実務的には1Mオーム以上が望ましい状態です。
次に分岐ブレーカーを1回路ずつONにしながら絶縁抵抗を測定し、漏電している回路を特定します。漏電回路が特定できたら、その回路に接続されている負荷機器を順番に切り離して測定し、原因箇所を絞り込みます。
クランプメーターを使用した活線状態での漏れ電流測定も有効です。回路全体の漏れ電流を測定し、1mA以上の箇所を重点的に調査します。
原因特定後の対処と再発防止
漏電原因が特定されたら、適切な修理・交換を行います。ケーブルの絶縁劣化であれば新しいケーブルへの引替え、機器の故障であれば機器の交換、水濡れであれば防水対策を施します。
修理後は必ず絶縁抵抗を測定し、基準値以上であることを確認してから通電を再開します。漏電ブレーカーの動作テストも実施し、保護機能が正常であることを検証します。
再発防止のため、定期的な絶縁抵抗測定の実施と絶縁監視装置の導入を提案することが推奨されます。
まとめ
漏電調査は電気工事士の重要な技術スキルです。絶縁抵抗測定の基礎や感電事故の防止対策、絶縁監視装置の仕組みもあわせて参照してください。
