LAN配線工事の設計と施工方法【Cat6A対応】
LAN配線規格の種類と選定基準
LAN配線はオフィスビル、工場、病院、学校など、あらゆる建物で必須のインフラ設備となっています。配線規格の選定は通信速度と将来性を左右する重要な判断です。
| 規格 | 最大速度 | 帯域幅 | 最大長 | 推奨用途 |
|---|---|---|---|---|
| Cat5e | 1Gbps | 100MHz | 100m | 小規模オフィス |
| Cat6 | 1Gbps | 250MHz | 100m | 一般オフィス |
| Cat6A | 10Gbps | 500MHz | 100m | 大規模オフィス・病院 |
| Cat7 | 10Gbps | 600MHz | 100m | データセンター |
現在の新築・改修工事ではCat6Aが標準的な選択肢となっています。10Gbps対応により、大容量データの転送やIP監視カメラ、Wi-Fi 6Eアクセスポイントへの対応が可能です。
配線設計の基本ルール
LAN配線の設計ではTIA/EIA-568やJIS X 5150に準拠した構造化配線を基本とします。
配線トポロジーはスター型を採用し、MDF(主配線盤)からIDF(中間配線盤)を経由して各フロアのアウトレットに接続します。1本のケーブル長は100メートル以内(パッチコード含む)とする規定を必ず守ります。
電力線との離隔距離も重要な設計要素です。UTPケーブルは電力線からの電磁干渉を受けやすいため、動力ケーブルとは最低300ミリメートル、電灯線とは最低150ミリメートルの離隔を確保します。
配線ルートの設計では、将来の増設を考慮してケーブルラックやフリーアクセスフロアの容量に余裕を持たせることが推奨されます。
施工時の注意点と試験方法
Cat6Aケーブルの施工では、ケーブルの曲げ半径を外径の8倍以上に保つことが重要です。過度な引っ張りや圧迫はケーブル内部の撚りを乱し、通信品質を低下させます。
成端作業はT568B配列で統一するのが一般的です。RJ-45コネクタの圧着では対撚りの解きほぐしを最小限に抑え、13ミリメートル以内とすることがCat6Aの要求仕様です。
竣工時にはフルーク・ネットワークス等のケーブルテスターを使用し、全リンクの導通・配線確認・NEXT(近端漏話)・RL(反射損失)などのパラメータを測定して認証試験を行います。
まとめ
LAN配線工事は情報インフラの根幹をなす重要な工事です。クラウドストレージの活用やBIMの活用、DX事例も参考にしてください。
