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新規入場者教育を動画化して準備時間を80%削減|G電気システム株式会社様
導入前の課題
G電気システム株式会社様(従業員20名・千葉県)は、商業施設・オフィスビルの電気設備工事を手掛ける会社です。新規入場者教育に以下の課題を抱えていました。
- 新規入場者教育は現場監督が毎回対面で実施。1回あたり30分〜1時間を要していた
- 大規模現場では週に2〜3回、新しい作業員が入場するため、月に10回以上の教育を実施
- 教育の準備(資料の印刷・現場ルールの確認・教育記録の作成)に毎回1〜2時間
- 現場監督によって教育の内容や質にばらつきがあった
- 教育中は現場監督が施工管理業務から離れるため、工程に影響が出ることがあった
「新しい人が来るたびに、同じ説明を繰り返すのが正直つらかったです。忙しい時期は教育を駆け足で済ませてしまうこともあり、安全面で不安がありました。」
— G電気システム株式会社 現場監督 加藤様
導入/改善の経緯
動画マニュアル(自社撮影+YouTube限定公開) で新規入場者教育を効率化しました。
制作の流れ
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 1週目 | 新規入場者教育の標準的な内容を整理し、動画の構成を作成 |
| 2〜3週目 | スマホとジンバル(手持ち安定装置)で撮影。ナレーションは現場監督が担当 |
| 4週目 | 無料の動画編集ソフトで編集。テロップ・注意事項を追加 |
| 5週目 | YouTubeに限定公開でアップロード。QRコードを作成 |
| 6週目以降 | 実際の現場で運用を開始 |
制作した動画の構成
| 動画 | 内容 | 時間 |
|---|---|---|
| 動画1: 会社紹介・安全方針 | 会社概要、安全方針、緊急連絡先 | 5分 |
| 動画2: 現場ルール(共通) | 服装、保護具、喫煙場所、搬入ルート | 8分 |
| 動画3: 電気工事の安全 | 感電防止、高所作業、活線近接作業の注意点 | 10分 |
| 動画4: KY活動のやり方 | 危険予知活動の手順と記入例 | 5分 |
| 合計 | — | 約28分 |
制作にかかったコスト
| 項目 | コスト |
|---|---|
| スマホ(既存のもの) | 0円 |
| ジンバル(手持ち安定装置) | 約8,000円 |
| 動画編集ソフト(無料版) | 0円 |
| YouTube限定公開 | 0円 |
| QRコード作成 | 0円 |
| 制作にかかった人件費(実質) | 現場監督の約3日分 |
活用のポイント
- QRコードで事前視聴: 入場前日に作業員にQRコードを送り、事前に動画を視聴してもらう。当日はQ&Aと現場固有のルール説明のみで済む
- 現場固有の補足は対面で: 動画で共通事項を伝え、現場ごとに異なるルール(搬入経路、仮設電気の場所等)だけを対面で5分程度補足
- 多言語対応: 外国人作業員向けに、テロップに英語を併記。将来的にはベトナム語版も検討中
- 定期的な更新: 法改正や社内ルールの変更があった場合は、該当部分の動画のみを再撮影・差し替え
導入後の成果
| 項目 | 導入前 | 導入後 |
|---|---|---|
| 教育の準備時間 | 1〜2時間/回 | 10〜15分/回 |
| 教育の実施時間 | 30分〜1時間/回 | 5〜10分/回(対面部分のみ) |
| 月間の教育準備時間 | 約20時間 | 約4時間 |
| 教育内容のばらつき | あり | なし(動画で統一) |
| 教育記録の作成 | 毎回手書き | QRコード視聴ログで代替 |
| 作業員からの理解度 | まちまち | 動画は繰り返し視聴可能で理解度向上 |
ご担当者様の声
「動画を作るのは最初だけ大変でしたが、一度作ってしまえばあとは繰り返し使えます。月に10回以上やっていた教育が、動画を見てもらうだけで済むようになったので、本当に楽になりました。」
— G電気システム株式会社 現場監督 加藤様
「動画だと、実際の現場での作業風景を見せながら説明できるので、対面での口頭説明よりも分かりやすいと好評です。外国人の作業員からも『テロップがあるので理解しやすい』と言われました。」
— G電気システム株式会社 安全管理担当 中島様
まとめ
自社撮影+YouTube限定公開というほぼゼロコストの仕組みで、新規入場者教育の準備時間を80%削減。教育の質も統一され、安全管理の水準が向上しました。動画は一度作れば何度でも使えるため、教育の回数が多い会社ほど大きな効果が得られます。
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