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省エネ法改正と電気設備への影響【2026年版】

省エネ法改正と電気設備への影響【2026年版】

省エネ法改正の概要

省エネ法(エネルギーの使用の合理化及び非化石エネルギーへの転換等に関する法律)は、エネルギー消費の効率化を推進する法律です。近年の改正では、建築物の省エネ基準が段階的に強化されており、電気設備工事にも大きな影響を与えています。

主な改正ポイントは以下のとおりです。

  • 建築物省エネ法との一体的な運用強化
  • 非住宅建築物の省エネ基準の適合義務化
  • 非化石エネルギーへの転換促進
  • トップランナー制度の対象拡大

電気設備に関わる省エネ基準

照明設備の基準

照明設備は省エネ性能の向上が特に求められている分野です。

用途基準照度消費電力の目安
事務室750lx9W/m2以下
会議室500lx8W/m2以下
廊下100lx4W/m2以下
駐車場50lx2W/m2以下

LED照明の採用に加え、人感センサーや昼光利用制御の導入が求められるケースが増えています。

受変電設備の効率

高効率トランスの採用が推奨されており、トップランナー基準を満たす変圧器の選定が重要です。

動力設備の省エネ

モーターやポンプなどの動力設備には、インバータ制御の採用が効果的です。負荷に応じた回転数制御により、大幅なエネルギー削減が可能になります。

ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)と電気設備

ZEBの実現には、電気設備の省エネ性能が鍵を握ります。

ZEBランク省エネ率電気設備に求められること
ZEB100%以上最高水準の省エネ+創エネ
Nearly ZEB75%以上高水準の省エネ+創エネ
ZEB Ready50%以上高効率設備の全面採用
ZEB Oriented40%以上(大規模)主要設備の高効率化

電気工事会社が対応すべきこと

省エネ法改正への対応として、電気工事会社には以下が求められます。

  • 最新の省エネ基準の知識習得
  • 高効率機器の選定能力の向上
  • エネルギー計算(PAL*やBEI)の理解
  • 省エネ提案力の強化
  • BEMS(ビルエネルギー管理システム)への対応

補助金・優遇制度の活用

省エネ改修に活用できる補助金制度もあります。顧客への提案時に活用情報を提供することで、受注につなげることもできます。

  • ZEB実証事業補助金
  • 省エネルギー投資促進支援事業費補助金
  • LED照明導入促進補助金(自治体ごとに異なる)

まとめ

省エネ法改正により、電気設備に求められる省エネ性能は年々高まっています。電気工事会社にとっては技術力の差別化チャンスでもあり、最新の基準と技術を把握して提案力を高めることが重要です。

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