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工場の電気設備工事|動力・制御・防爆の注意点
工場電気設備の特徴
工場の電気設備工事は、一般建築とは異なる特有の要件があります。大容量の動力設備、複雑な制御システム、粉塵・ガスなどの危険環境への対応など、高い専門性が求められます。
工場電気設備の主な構成は以下のとおりです。
| 設備区分 | 主な設備 | 特徴 |
|---|---|---|
| 受変電設備 | キュービクル・特高受電 | 大容量対応 |
| 動力設備 | モーター・ポンプ・コンプレッサー | 始動電流の考慮 |
| 制御設備 | PLC・制御盤・計装 | 生産ラインとの連動 |
| 照明設備 | 高天井用照明・防爆照明 | 特殊環境対応 |
| 防災設備 | 防爆仕様機器・ガス検知器 | 法令対応必須 |
動力設備の設計と施工
工場の動力設備では大型モーターの始動方式の選定が重要です。全電圧始動、スターデルタ始動、インバーター始動など、モーターの容量と用途に応じて適切な方式を選びます。
インバーターの導入は省エネ効果が高く、モーターの回転数制御によりファンやポンプの消費電力を大幅に削減できます。ただしインバーターから発生する高調波がノイズとなり、他の機器に影響を与える場合があるため、対策フィルターの設置を検討します。
動力ケーブルは電圧降下と許容電流を考慮してサイズを選定します。工場内は配線距離が長くなる傾向があるため、電圧降下の計算を慎重に行い、必要に応じてケーブルの太さを上げます。
防爆設備の要件
可燃性ガスや粉塵が存在する危険場所では、電気設備は防爆構造のものを使用しなければなりません。危険場所の分類は0種・1種・2種に区分され、それぞれに対応した防爆構造が規定されています。
防爆機器の施工では、ケーブルの引込み部にケーブルグランド(パッキン式)を使用し、防爆性能を維持します。配管にはねじ込み式の金属管を使用し、接続部に5山以上のねじ込みが必要です。
竣工時には防爆電気設備の施工品質を確認し、型式検定合格品であることの証明書類を整備します。
まとめ
工場の電気設備工事は多様な専門知識が必要です。制御盤の設計と配線や高圧受電の仕組み、安全衛生責任者の役割もあわせて参照してください。
