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完成検査(竣工検査)の準備と当日の流れ
完成検査(竣工検査)とは
完成検査(竣工検査)は、工事が設計図書のとおりに完成しているかを発注者(監督職員)が確認する検査です。電気設備工事では、施工品質の確認に加え、各種試験データや提出書類の審査も行われます。
この検査に合格しなければ工事の引き渡しができないため、事前の準備が非常に重要です。
検査前の準備事項
自主検査の実施
発注者の検査を受ける前に、自社で自主検査を実施します。
| 検査項目 | 確認内容 | 基準 |
|---|---|---|
| 絶縁抵抗測定 | 各回路の絶縁抵抗値 | 電技解釈の規定値以上 |
| 接地抵抗測定 | A種〜D種の接地抵抗値 | 各種別の規定値以下 |
| 導通試験 | 配線の導通確認 | 全回路異常なし |
| 照度測定 | 設計照度の達成確認 | 設計値の90%以上 |
| 外観検査 | 仕上がり・取付状態 | 設計図書のとおり |
提出書類の準備
完成検査で提出が求められる主な書類は以下のとおりです。
- 竣工図(施工図に赤入れ修正を反映したもの)
- 施工記録写真(工種ごとに整理)
- 各種試験成績書(絶縁抵抗・接地抵抗・耐圧試験など)
- 機器の取扱説明書・保証書
- 使用材料の承認図・出荷証明書
- 産業廃棄物処理の伝票
現場の清掃・整備
検査当日は現場の見た目も重要です。
- 工事で発生した廃材・ゴミの撤去
- 機器の清掃・ラベルの確認
- 天井裏・床下の整理整頓
- 分電盤内の配線整理
検査当日の流れ
一般的な完成検査の流れは以下のとおりです。
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 検査開始 | 工事概要の説明、検査書類の確認 |
| 書類審査 | 提出書類の内容確認、試験データの審査 |
| 現場確認 | 設備の外観確認、動作確認、寸法確認 |
| 試験立会 | 絶縁抵抗測定や動作試験の立会 |
| 指摘事項の確認 | 不適合箇所の指摘と是正期限の設定 |
| 検査終了 | 合否の通知(または是正後の再検査日の設定) |
よくある指摘事項と対策
施工品質に関する指摘
- ケーブルの余長処理が不適切
- ラベル・銘板の記載不備
- 接地線の色別表示の不統一
- ケーブルラックの支持間隔不足
書類に関する指摘
- 施工写真の撮影漏れ
- 試験成績書の数値の不整合
- 竣工図への変更反映漏れ
- 承認図と実際の機器の相違
検査をスムーズに通過するコツ
- 工事の進行中から検査を意識した施工・記録を行う
- 自主検査は第三者の目で厳しくチェックする
- 書類は検査の1週間前までに完成させる
- 指摘されやすいポイントを社内で共有する
まとめ
完成検査は工事の集大成です。日頃の施工品質と記録の積み重ねが、検査当日の結果に直結します。自主検査で不適合をゼロにしてから検査に臨むことで、スムーズに合格を勝ち取りましょう。
