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電気設備工事の種類一覧|工種別の特徴と仕事内容
電気設備工事の全体像
電気設備工事は、建物のライフラインを支える重要な工事です。一口に「電気工事」と言っても、その種類は多岐にわたります。ここでは、主要な工種を体系的に整理し、それぞれの特徴と必要な資格をまとめます。
主な電気設備工事の分類
電気設備工事は大きく以下のカテゴリーに分類されます。
| カテゴリー | 主な工事内容 | 対象建物 |
|---|---|---|
| 受変電設備工事 | キュービクル設置・更新 | 商業施設・工場・ビル |
| 幹線設備工事 | 配電盤からの幹線敷設 | 全般 |
| 動力設備工事 | モーター・ポンプへの電源供給 | 工場・ビル |
| 電灯設備工事 | 照明器具・コンセントの設置 | 全般 |
| 通信設備工事 | LAN・電話・インターホン | オフィス・マンション |
| 防災設備工事 | 火災報知器・誘導灯 | 全般(法令で義務) |
| 太陽光発電設備工事 | パネル設置・パワコン接続 | 住宅・産業用 |
| EV充電設備工事 | 充電器の設置・電源工事 | 駐車場・商業施設 |
各工種の詳細
受変電設備工事
高圧(6,600V)で受電した電気を、建物内で使える低圧(100V/200V)に変換するための設備工事です。
- キュービクル式高圧受電設備の設置・更新
- 高圧ケーブルの敷設
- 保護継電器の設定・試験
- 接地工事(A種・B種)
必要な資格:第三種電気主任技術者以上、1級電気工事施工管理技士
幹線・配線工事
分電盤から各フロア・各部屋への配電を行う工事です。建物の電気の「血管」にあたる部分で、適切な電線サイズの選定と施工品質が重要です。
- ケーブルラックの敷設
- 電線管の配管工事
- ケーブルの敷設・端末処理
- 分電盤の設置・結線
動力設備工事
エレベーター、空調機、ポンプなどの動力機器に電源を供給する工事です。三相200Vの電源供給が中心で、機器の特性に合わせた配線設計が求められます。
電灯・コンセント設備工事
照明器具やコンセントの設置工事です。最も身近な電気工事であり、LED照明の普及に伴い、調光制御や照明制御システムの工事も増えています。
通信設備工事
LAN配線、電話設備、インターホン、テレビ共聴設備など、情報通信に関する工事です。近年はWi-Fi環境の構築やIoTセンサーの設置工事も含まれるようになっています。
防災設備工事
自動火災報知設備、非常照明、誘導灯、非常放送設備など、法令で設置が義務付けられた防災設備の工事です。消防設備士の資格が必要になります。
電気設備工事に必要な資格一覧
| 資格名 | 対象工事 | 取得難易度 |
|---|---|---|
| 第二種電気工事士 | 一般用電気工作物 | 入門レベル |
| 第一種電気工事士 | 自家用電気工作物(500kW未満) | 中級レベル |
| 2級電気工事施工管理技士 | 中小規模の現場管理 | 中級レベル |
| 1級電気工事施工管理技士 | 大規模工事の監理技術者 | 上級レベル |
| 第三種電気主任技術者 | 受変電設備の管理 | 上級レベル |
まとめ
電気設備工事は多岐にわたる工種で構成されており、それぞれに専門的な知識と資格が必要です。自社の得意分野を明確にしつつ、関連工種の知識も広げることで、より幅広い案件に対応できる体制を築きましょう。
