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電気工事向け積算ソフト比較|積算精度を上げるツール選び

電気工事向け積算ソフト比較|積算精度を上げるツール選び

電気工事の積算が難しい理由

電気工事の積算は、建築工事と比べて以下の理由で複雑になりがちです。

難しさの要因内容
材料の種類が膨大ケーブル、電線管、器具、盤など数百〜数千の材料を扱う
単価の変動が大きい銅価格の変動により電線の単価が頻繁に変わる
労務費の算出が複雑作業内容によって歩掛りが異なる
数量の拾い出しに時間がかかる図面から配管長・配線長を手拾いする必要がある
間接費の計上基準公共工事と民間工事で計上方法が異なる

積算ソフトを導入することで、材料の数量拾い出し・単価計算・歩掛り適用を半自動化し、積算精度の向上と作業時間の短縮を実現できます。

主要積算ソフトの比較

項目Atlas本丸EX積算名人KYOEI COMPASSエスティマ
開発元日本電気積算プラスバイプラスコスモ・ソフト共栄ソフトウェアグローバルソフトウェア
対象電気設備専用電気設備専用建築・電気・管電気設備専用電気設備専用
公共工事積算
民間工事見積
材料単価DB◎(自動更新)
歩掛りDB◎(国交省基準)
CAD連携
拾い出し機能◎(CAD連動)
価格帯中〜高中〜高

公共工事と民間工事の積算の違い

積算ソフトを選ぶ際は、自社が受注する工事の種類を考慮することが重要です。

比較項目公共工事民間工事
積算基準国交省の積算基準に準拠自社の基準・実績ベース
材料単価物価版(建設物価・積算資料)の単価仕入先からの実勢価格
労務費公共工事設計労務単価自社の実績ベース
諸経費諸経費率表に基づく自社の過去実績ベース
歩掛り電気設備工事積算要領の歩掛り自社の実績歩掛り

公共工事中心の会社は国交省基準への対応度を、民間工事中心の会社は自社単価のカスタマイズ性を重視して選定しましょう。

積算精度を上げる5つのポイント

ポイント内容
1. 材料単価の定期更新最低でも四半期に1回、主要材料の単価を更新する
2. 自社歩掛りの蓄積完工した工事の実績歩掛りを記録し、データベース化する
3. 拾い出しのダブルチェック数量の拾い出しは2名体制で確認する
4. 過去工事との比較類似工事の単価実績と比較して異常値を検出する
5. 外注費の実態把握協力会社の見積りと自社積算の差異を分析する

積算ソフト導入の効果

項目手作業の場合ソフト導入後
積算にかかる時間3〜7日/件1〜3日/件
単価の転記ミス月に数件発生ほぼゼロ
歩掛りの適用ミス経験に依存ソフトが自動適用
見積書の作成手動でExcelに転記ワンクリックで出力
積算できる人ベテラン1〜2名ソフトの操作を覚えれば若手も可能

導入規模別のおすすめ

会社の特徴おすすめソフト理由
公共工事が8割以上Atlas国交省基準への対応度が高い
民間工事が中心本丸EX自社単価のカスタマイズが柔軟
建築・電気・管の複合積算名人複数工種をカバー
小規模で予算が限られるKYOEI COMPASSまたはExcel+自社DBコストを抑えて始められる

Excel積算からの移行ステップ

ステップ内容期間の目安
1. 現状分析現在のExcel積算の工数・ミス率を記録1〜2週間
2. ソフト選定2〜3候補のデモを受ける2〜4週間
3. データ移行自社の材料単価・歩掛りデータを移行1〜2週間
4. 並行運用同じ案件をExcelとソフトの両方で積算し、結果を比較1〜2ヶ月
5. 本格運用ソフトに完全移行

まとめ

電気工事の積算ソフトは、積算精度の向上作業時間の短縮を同時に実現するツールです。公共工事中心か民間工事中心かによって最適なソフトは異なります。まずはデモやトライアルで自社の業務との適合性を確認し、段階的に導入を進めましょう。

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