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電気設備工事の工事写真 撮り方と整理のコツ

電気設備工事の工事写真 撮り方と整理のコツ

電気設備工事で工事写真が特に重要な理由

電気設備工事は、他の工種と比べて隠蔽部分が圧倒的に多いのが特徴です。天井裏の配管・配線、壁内のボックス、床下の地中埋設管、接地極の埋設…。これらは完成後に目視で確認することができません。

だからこそ、施工途中の工事写真が唯一の品質証明になります。写真がなければ「適切に施工した」ことを証明できず、検査で指摘を受けたり、工事成績評定で減点されることになります。

撮影が必須のタイミング一覧

電気設備工事で必ず撮影すべきタイミングを工種別にまとめました。

配管・配線工事

撮影タイミング撮影内容ポイント
配管敷設時配管の種類・サイズ・支持間隔スケールを当てて寸法が分かるように
隠蔽前天井裏・壁内の配管全景隠蔽される前に必ず撮影
ボックス取付時ボックスの位置・取付状態高さの基準からの寸法を表示
配線引き入れ後ケーブルの種類・本数ケーブル表示が読めるよう接写も
接続部圧着端子・接続状態圧着マーク・テープ巻き処理

接地工事

撮影タイミング撮影内容ポイント
掘削完了時掘削深さ・土質スケールで深さを表示
接地極打ち込み時接地極の種類・打ち込み状況接地極の全景と近景
接地抵抗測定時測定器の値・測定状況測定器の目盛が読める写真
埋め戻し前接地線の敷設状況配線ルートの全景

受変電設備工事

撮影タイミング撮影内容ポイント
搬入時機器の搬入・荷降ろし養生状態・搬入経路
据付完了時基礎ボルト・アンカー水平確認(水準器の表示)
結線完了時端子部の接続状態トルク管理の記録
各種試験時試験器具・測定値試験成績書との対応

照明・コンセント設備

撮影タイミング撮影内容ポイント
器具取付時取付状態・位置高さ・間隔の寸法表示
照度測定時測定器の値・測定位置測定点の平面図との対応

黒板(小黒板)の書き方

工事写真には必ず黒板を入れて撮影します。黒板に記載する基本項目は以下のとおりです。

必須記載項目

┌─────────────────────────┐
│ 工事名:○○ビル電気設備工事    │
│ 工種:幹線工事              │
│ 測点:2階 EPS            │
│ 設計寸法:CVT38sq-3C       │
│ 実測寸法:―               │
│ 略図:(配線ルートの略図)     │
│ 撮影日:2026.4.8          │
│ 施工者:○○電気工業          │
└─────────────────────────┘

黒板記載のコツ

  1. 文字は太めのペンで大きく — 写真に撮ったときに読めることが最優先
  2. 略図を活用 — 施工箇所の位置関係を略図で示すと分かりやすい
  3. 材料の型番を記載 — 設計図書との整合性を確認できるように
  4. 撮影番号を連番で — 写真台帳との対応を明確にする

撮影テクニック

基本の3枚セット

1枚の施工箇所につき、以下の3パターンで撮影するのが基本です。

  1. 全景写真 — 施工箇所の位置関係が分かる広角の写真
  2. 中景写真 — 施工内容が分かる標準的な写真(黒板入り)
  3. 近景写真 — 材料の種類・接続状態などのディテールが分かる接写

電気工事特有の撮影ポイント

暗所での撮影 天井裏や管路内は暗いため、フラッシュだけでは不十分な場合があります。投光器やLED作業灯で十分な明るさを確保してから撮影しましょう。

ケーブル表示の撮影 ケーブルの種類・サイズを証明するため、ケーブルに印字されている表示(例:EM-CE 5.5sq-3C)が読める写真を撮影します。

色の識別 配線の色別(L1:赤、L2:白、L3:青、N:黒、E:緑)が識別できるよう、フラッシュの反射で色が飛ばないよう注意します。

写真整理を劇的に効率化する方法

従来の方法の問題点

多くの現場で行われている「デジカメ → PC → フォルダ分け → 台帳に貼り付け」の方法は、以下の問題があります。

  • 1件の工事で数百〜数千枚の写真を手作業で整理
  • フォルダ分けのルールが人によって異なる
  • 写真台帳の作成に数日〜1週間かかることも
  • 完工後にまとめて整理すると、どの写真がどの工程か分からなくなる

電子小黒板アプリによる効率化

電子小黒板アプリを導入すると、以下のワークフローに変わります。

  1. スマホ/タブレットで黒板情報を入力(テンプレートから選択式)
  2. そのまま撮影(黒板が写真に合成される)
  3. クラウドに自動アップロード(工種・フロア別に自動分類)
  4. 写真台帳を自動生成(ワンクリックでExcel/PDF出力)

この方法により、写真整理にかかる時間を80%以上削減できます。

CloudCameraは、電気設備工事の工種に合わせた黒板テンプレートを搭載しており、現場での入力がスムーズです。撮影した写真は自動でクラウドに保存され、事務所からもリアルタイムに確認できます。

まとめ

電気設備工事の工事写真は、隠蔽部分の品質を証明する唯一の手段です。「撮り忘れ」「整理不足」は工事成績評定に直結するリスクとなります。

撮影必須ポイントを把握し、3枚セットの基本を守ること。そして電子小黒板アプリでデジタル化することで、品質と効率の両立が実現できます。

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