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電気設備工事の施工計画書 作成ガイド【記載例つき】

電気設備工事の施工計画書 作成ガイド【記載例つき】

電気設備工事の施工計画書が重要な理由

電気設備工事の施工計画書は、一般的な土木・建築工事の施工計画書とは異なるポイントが多数あります。感電事故の防止、停電作業の計画、既設設備との取り合いなど、電気工事特有のリスクと手順を明確に記載する必要があるためです。

公共工事における電気設備工事では、国土交通省の「公共建築工事標準仕様書(電気設備工事編)」に準拠した内容が求められます。施工計画書の品質は工事成績評定に直結し、今後の入札参加にも影響を与える重要な書類です。

電気設備工事の施工計画書に必要な項目

一般的な施工計画書の項目に加え、電気設備工事では以下の項目が特に重要になります。

1. 電気設備固有の工事概要

通常の工事概要に加え、以下を明記します。

  • 電気設備の種別: 受変電設備、幹線設備、動力設備、電灯設備、通信設備、防災設備など
  • 電圧区分: 高圧(6,600V)、低圧(100V/200V)の区分
  • 既設設備との関係: 増設・改修の場合は既設設備の状況と切替計画
  • 停電範囲と時間: 停電を伴う作業の場合、影響範囲と所要時間

2. 施工体制と有資格者一覧

電気工事は法令で資格要件が定められているため、以下を明確に記載します。

役割必要資格記載内容
監理技術者1級電気工事施工管理技士氏名・資格番号・経験年数
主任技術者2級電気工事施工管理技士氏名・資格番号
電気主任技術者第三種電気主任技術者以上選任届出の有無
作業員第一種/第二種電気工事士資格者リスト

3. 工種別の施工方法

電気設備工事で記載すべき主要な工種と、それぞれの記載ポイントは以下のとおりです。

受変電設備工事

  • キュービクル搬入経路と据付方法(重量・寸法を明記)
  • 接地工事の施工方法(A種・B種・C種・D種の区分と接地抵抗値)
  • 耐圧試験・絶縁抵抗試験の実施計画

幹線・配線工事

  • ケーブルラック・電線管の敷設ルートと支持間隔
  • ケーブルの選定根拠(許容電流計算書の添付)
  • 配線の色別表示(L1:赤、L2:白、L3:青、N:黒、E:緑)

照明設備工事

  • 器具の取付方法と高さ
  • 照度計算書(JIS Z 9110に基づく)
  • LED器具の場合は調光制御の方法

防災設備工事

  • 自動火災報知設備の系統図
  • 非常用照明装置の配置計画
  • 消防検査のスケジュール

4. 安全管理計画(電気工事特有の対策)

電気工事における安全管理は、感電事故の防止が最優先です。以下の項目を具体的に記載します。

停電作業の手順

  1. 作業責任者の指名と連絡体制
  2. 停電範囲の確認と関係者への周知
  3. 開閉器の開放と検電の実施
  4. 短絡接地器具の取付
  5. 作業区画の明示(標識・囲い)
  6. 復電手順と確認試験

活線近接作業の対策

  • 充電部からの離隔距離の確保
  • 絶縁用防護具の使用
  • 監視人の配置

高所作業の対策

  • 脚立・可搬式作業台の使用基準
  • 墜落制止用器具(フルハーネス型)の使用計画

5. 品質管理計画

電気設備工事の品質管理で必ず記載すべき検査項目です。

検査項目検査時期判定基準
絶縁抵抗測定配線完了後電技省令第58条の基準値以上
接地抵抗測定接地工事完了後A種10Ω以下、D種100Ω以下等
導通試験結線完了後全回路導通確認
耐圧試験受変電設備据付後規定電圧で1分間異常なし
照度測定器具取付完了後設計照度の90%以上
総合動作試験全設備完了後設計どおりの動作確認

6. 工事写真撮影計画

電気設備工事の写真撮影は、隠蔽部分が多いため特に重要です。

撮影必須のタイミング

  • 配管・配線の隠蔽前(天井裏、壁内、床下)
  • 接地極の埋設前
  • ケーブル接続部(端末処理・ジョイント部)
  • 機器の据付状況
  • 各種試験の実施状況

施工計画書の記載例

記載例:屋内配線工事の施工方法

本工事の屋内配線は、金属製可とう電線管(PF管)による隠蔽配管配線とする。配管は天井スラブ面に沿って敷設し、支持間隔は1.5m以内とする。ボックス間の配管曲がりは3箇所以内とし、屈曲角度の合計が270度を超える場合はプルボックスを設置する。

ケーブルはEM-EEF(エコケーブル)を使用し、管内に引き入れ後、ボックス内で圧着端子により接続する。圧着接続はJIS C 2806に適合する圧着工具を使用し、圧着マークの確認後にテープ巻き処理を行う。

記載例:安全管理(停電作業)

受変電設備の増設に伴い、既設高圧母線への接続作業を停電にて実施する。停電範囲は高圧盤No.1〜No.3の全負荷とし、停電時間は8:00〜17:00の9時間を計画する。

作業開始前に、電気主任技術者立会いのもと、断路器の開放→検電→短絡接地の手順で停電を確認する。作業区画には「高圧危険 作業中」の標識を掲示し、開閉器には「投入禁止」の札を取り付ける。

作成を効率化するには

電気設備工事の施工計画書は、工種ごとの専門的な記載が必要なため、一般的な施工計画書以上に作成工数がかかります。ベテラン技術者でも1物件あたり60〜100時間程度を要することも珍しくありません。

Patto AIを活用すれば、工事の基本情報と工種を選択するだけで、電気設備工事に最適化された施工計画書の骨子が自動生成されます。過去の優良事例をベースにしているため、記載漏れを防ぎながら短時間で質の高い施工計画書を作成できます。

まとめ

電気設備工事の施工計画書は、感電防止対策・停電計画・品質試験計画など、電気工事ならではの項目を漏れなく記載することが重要です。現場の安全と品質を確保するためにも、本記事のポイントを参考に、具体性のある施工計画書を作成してください。

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